日記

ひとりごと

人知れずこそ思ひそめしか

#LOVEの阿部くんがしんどすぎて無理辛麻呂という架空の偉人を生み出してしまいました(限界)。

こんにちは、なぁです。

ABKAIでだて様が木曽義仲役、阿部くんが手塚太郎役ということを知り「えっ!木曽義仲も手塚太郎もあの『木曽の最期』に出てくる人よね?!」ってなって古典の教科書を引っ張り出してきて読み直しました。

わたしの高校時代の古典三大激アツ作品*1の1つだったのでえもいわれぬ(エモい)気持ちになりました……

そういうわけで「古典ってめっちゃ面白いな〜久しぶりに百人一首とかも見てみようかな〜」って思って百人一首の本を読んでみたらすっごい面白い!

しかも百人一首ってめっちゃオタクの気持ち代弁してくれてるじゃん!!!って思ってすっかり読み耽ってしまいました。

ってことでオタク的に響いた!共感した!な句を紹介したいと思います。


始める前にひとつ!#ジャニヲタと文学 とかいう地獄のハッシュタグ作るくらいだし世界史の次に国語好きだけど全然専門とかではないので特に訳とかかなり拙いところもあるかと思います!

先に謝っておきます。すみません!!

なので詳しい現代語訳や鑑賞については色んなサイトや本があるので調べてみてください!

それじゃあいってみよう〜〜


50.藤原義孝
君がため 惜しがらざりし 命さへ ながくもがなと 思ひけるかな

現代語訳:あなたに会うためならば捨てても構わないと思っていた命さえ、あなたにお会いできた今は長くありたいと思うようになったものです。

こ、これは現場で自担に会った時のオタクの心情〜!!現場入る前は「姿見れたら死んでもいい」とか思ってたくせにいざ入ってみたらその現場で次の現場が発表されたものだから「生きねば……」ってなるやつです。

次の現場だけじゃなくてDVD発売とかCD発売とか雑誌発売とかあるとオタクって死んでる場合じゃないんですよね!!!(とか言いながら自担のビジュがいいとすぐ死ぬ)

中学の時国語の授業中に百人一首で好きな一首選ぶみたいなのやってたんですけど、ちょうど嵐の10周年の時期に中学生だったのもあって結構嵐担が多くてコンサート行ったことのある嵐担がこれを選んでたのを思い出しました。なのでこれは結構ジャニオタは共感できるのではと思います。

43.権中納言敦忠
逢ひ見ての のちの心に くらぶれば 昔はものを 思はざりけり

現代語訳:ついに逢瀬を遂げた今となっては、その後の恋しい気持ちに比べれば以前の恋心はないものと同じであるなあ

オタク的超訳:ついに自担に会ってしまった今となっては現場に入る前に思っていた気持ちなど大したことはなかった

これはオタク的超訳をつけた方がわかりやすいと思って勝手に意訳してみたんですが、これも現場で自担に会った時のオタクの心情を言い表せるかなと思います。

めっちゃ好き好き思ってたけど実際に見てしまったらその前に思ってた好きだなんて大したことなかった……!!みたいな。

これも中学時代好きな一首に選んでるオタクがいたな〜。

27.中納言兼輔
みかの原 わきて流るる 泉川 いつ見きとてか 恋しかるらむ

現代語訳:みかの原を二分するように湧いて流れる泉川ではないが、一体いつ逢ったというのでこうも恋しいのだろうか

これは逆に推しはじめたばかりとかで、好きなんだけど現場には入っていない時のオタクの心情を言い表すことができますね。

サマパラ行くまでのわたしはまさにこれでした。本物見てないのにこうも好きな気持ちを募らせていく……みたいな。色々募らせすぎてサマパラ前友人家族フォロワー各方面から「サマパラ大丈夫か?」って心配されたもんね……

この句の解釈としては「一度も逢ったことがないのに」という解釈が主流なようなのですが、ジャニオタ的に解釈すると一度も逢ったことがないから「こそ」というようなところもあるような気もします。

54.儀同三司母
忘れじの 行く末までは かたければ 今日を限りの 命ともがな

現代語訳:「いつまでも忘れない」という言葉を将来までは頼みにし難いので、その言葉を聞いた今日を限りに命が尽きてしまえばいいのに

も〜〜今日わたしはこの歌の話をしたくてブログを書いている!!!!

これ以上の幸せはない!って思うと終わりをもってこの瞬間を永遠にしたくなってしまうんだよね!

サマパラで阿部くんにもう絶対わたしってわかるファンサを貰ってしまったんですけど、ファンサ貰ったわたしの第一声が「もう帰る!!!」でした。まさにこれじゃん。帰宅することでこのサマパラの記憶を永遠にしようとするマッドサイエンティスト

これわたしの尊先つづ井さんのお友達のオカザキさんも同じようにマッドサイエンティストの気持ちになっていたようなので、今も昔も日本人の心って変わらないのかもしれない。

百人一首授業でやってた時には気づけなかったけどこれってこんなにわたしの心情に寄り添ってくれてる歌なのですね。(学費が泣いてる)

46.曽禰好忠
由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ 行くへも知らぬ 恋の道かな

現代語訳:由良の瀬戸を漕ぎ渡る舟人が、かじをなくして行く先もわからず漂うように、これからどうなるか分からないわたしの恋の行方よ

これは推しは増やさないと決めていたわたしがJr.沼にドボンしかけた時の心情です。

今この時点でめっちゃ好きだけどどうするこれ……みたいな……。

しかも絶対にハマらないと決めてたJr.に沼ってしまったのでこれからわたし一体どうなる……みたいな。

デビュー組からJr.沼落ちた人って結構こんな気持ちじゃないですか?知らんけど

51.藤原実方朝臣
かくとだに えはや伊吹の さしも草 さしも知らじな 燃ゆる思ひを

現代語訳:せめて、こんなにわたしが慕っているとだけでもあなたに伝えたいのですが、言うことが出来ません。伊吹山のさしも草ではありませんが、それほどまでとはご存じないでしょう。燃えるこの想いを。

これはファンレ書く時のオタクの気持ち。せめてめっちゃ好きですってことは伝えたいけどこれはきもいからやめておこうとか、これは書けない!とか。

わたしはこれから人生初のファンレターというものを書こうか書くまいか悩んでるんですけど、まさに今この心境です。応援してるってことは伝えたいけどなんか言えない〜〜!!みたいな(こじらせオタク)

自担も自分にファンがいることはわかってるだろうけどまさかここまでの熱量とは思ってないのではとツイッターを見てると思うんですよね。みんな狂ってて面白い。

57.紫式部
めぐりあひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半の月かな

現代語訳:久しぶりにめぐりあってその人かどうか見分けがつかぬ間に、雲間に隠れてしまった夜半の月のようにその人は姿を隠してしまったことだよ

これは紫式部が友達とのつかの間の再会を詠んだ歌でわたしもすごく大好きな歌なんですけど、オタクと会って話してる時マジでこれ!!!!

特に現場とかでご挨拶したときとか一瞬だなって思いました。これは対自担というよりオタク同士で遊んでる時の心情かな。



というわけで(?)百人一首からオタクの気持ちに寄り添ってくれる歌七選を紹介してみたのですが、いかかでしょうか(宮舘涼太)

色々選ぶために読んだ中で、百人一首ってきっと嵐で例えるとAll the best!!みたいな感じで和歌の入り口に立ってる人にとって一番手に取りやすい作品なんだろうなと思いました。

そしておよそ1000年前の人が詠んだ歌なのに対象は微妙に違えどこんなに共感できるなんて伊達に教科書に載ったりしてるものじゃないんだなと思います。

今も昔もオタクって変わらないんだね!最高ピーマン!(偉人たちを勝手にオタク扱いするな)

今回は共感できるな〜って意味でこれらの歌を紹介したんですが、解説書を読んでると表現の部分とかでもとても美しいのでぜひ秋の夜長に鑑賞してみてください。(秋の夜長とか言いながらもう今日は立冬だけどな!!)

それで「わたしはこの歌のような気持ちでオタクやってます!」とかあったら教えてください!笑

今回は自分の気持ちに近い和歌を選んだけど今度は推しのイメソンならぬイメージ百人一首とかやりたいね!!(狂ってる)

そんなこんなでダラダラ書いてたらいつの間にか4000字越え!こんなダラダラした文章を最後まで読んでくださってありがとうございました!

ではまたお会いしましょう〜

*1:あと2つは「更級日記」と「虫愛づる姫君」です